あざみ野院の倉田です。
暖かくなり、ウォーキングなど体を動かす人が増えてきましたね。
そこで今日はストレッチについてお話します。
ストレッチ(stretch)とは日本語で「伸ばす」という意味で言葉の通り筋肉を伸ばすことを言います。
単に伸ばすといっても、方法によっては効果も変わってきますので
それぞれのやり方と効果を説明します。
スタティックストレッチ(静的ストレッチ)
反動などつけずにゆっくり伸ばしていくストレッチのことを言い、皆さんが知っている一般的なストレッチと考えていただいて大丈夫です。
効果として
・筋の柔軟性向上
・血流が良くなり疲労回復
・リラックスをしているときなどに優位になる副交感神経を活発にさせ、リラックス効果や 睡眠の質向上
などがあるため運動後、就寝前にやるのが効果的です。
注意点として、「オーバーストレッチ」といい沢山伸ばしたほうがいいと思い、筋を伸ばしすぎ痛めてしまうことがあるので伸びていて気持ちいいなくらいで止めましょう。
ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)
反動をつけ体を大きく動かして行うストレッチの事をいい、ラジオ体操などもこれにあたります。
効果として
・筋の柔軟性向上
・関節可動域向上
・上記2つにより怪我のリスク軽減
・活発に動いているときなどに優位になる交感神経を活発にさせ、運動パフォーマンス向上
などがあるため運動前にやるのが効果的です。
PNFストレッチ
最近注目されているPNFストレッチ。日本語にすると「固有受容性神経筋促通法」
もともとリハビリテーションなどで用いられていました。
簡単に説明すると「対象とする筋肉に一度強い筋力発揮を行うことで脱力を促し、より脱力した状態で筋肉を伸ばしていく」
ゴルジ腱器官という筋の張力に作用するセンサーがあり、筋が収縮すると反射的に筋を緩めようと働きます。その緩んだときに伸ばしてあげるのがPNFストレッチです。
ハムストリング(太もも裏)の例
ストレッチを受ける人は足を赤色の矢印方向に力を入れハムストリングを収縮させ、施術者は反対方向に力をかけ抵抗をかけます。
力を10秒ほどいれたら力を抜き、施術者は矢印方向に力を入れハムストリングにストレッチをかけましょう。 この方法だとスタティックストレッチよりも大きく筋を伸ばせます。
場面によってストレッチを上手く使い分けましょう。